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芝生の情報館

芝草の種類と特性

< 2017年07月19日更新 Ver.3.2 >

本ページでは、芝草の種類と特性についてご紹介しております。従来は寒地型芝草を中心に構成しておりましたが、この度、暖地型芝草も含めた芝草全般を幅広くご紹介することとし、タイトルも「芝草の種類と特性」に改めました。

よい芝生づくりのスタートは、まず、よい芝草選びからです。ご自身に合った芝種をお選びいただくことが、その後の芝生管理の成功にもつながります。どうかご注文をいただく前に、芝草についての理解を深めていただき、お客様の環境や土壌、管理条件などに合った最適な芝をお選びいただきますようお願い申し上げます。

<お願い>
この度のタイトル変更に伴い、本ページのURLも変更されております。従来の「寒地型芝草の種類と特性」ページをブックマーク登録されている方は、改めて本ページをご登録いただきますようお願い申し上げます。

芝草の種類と分類

しばしば寒地型芝草のことを西洋芝(洋芝)と呼ぶ場合がありますが、本来は以下のような関係にあります。これを見ていただくと、寒地型芝草が西洋芝とイコールでないことがご理解いただけると思います。
  暖地型芝草
(夏芝)
寒地型芝草
(冬芝)
西洋芝
(洋芝)
バミューダグラス(ティフトンも含む)、セントオーガスチングラス、センチピードグラス、シーショアパスパラム クリーピングベントグラス、ケンタッキーブルーグラス、ペレニアルライグラス、イタリアンライグラス、トールフェスク、ファインフェスク類(クリーピングレッドフェスク、チューイングフェスク、ハードフェスク)
日本芝
(和芝)
ノシバ、コウライシバ、ビロードシバ、(ギョウギシバ)
※日本に自生するギョウギシバを含めることもあるが、一般的にはバミューダグラスとして西洋芝に含める。
該当なし

●日本芝の名称にまつわるお話
ここでご紹介した日本芝の名前は全て園芸的な利用名(流通名)であり、正式な植物名(和名)とは異なります。ノシバ(野芝)の学名はZoysia japonica Steud.といい、正式な和名は「シバ」といいます。コウライシバ(高麗芝)の学名はZoysia matrella (L.) Merr.で、和名は「コウシュンシバ」、さらにビロードシバは学名がZoysia pacifica (Goudswaard) Hotta & Kurokiで、和名はなんと「コウライシバ」!です。

このように、「シバ」といった場合、芝草を表す一般名としての「芝」なのか、ノシバのことなのかがわからず、また、コウライシバといった場合には、それが流通名の高麗芝なのか、植物分類学上のコウライシバ、すなわち流通名としてのビロードシバなのかがわかりません。とくに「コウライシバ」とカタカナで表記されているとわかりにくいので、園芸や造園の分野であれば高麗芝のこと、植物学関係であればビロードシバのことだと状況に応じて判断する必要があります。

ちなみに、沖縄の万座毛には自生する「コウライシバ」の大群落が見られるのですが、こちらは和名のコウライシバ、つまりここでいうビロードシバになります。案内板の文字だけを見ると誤解される方もいらっしゃるかも知れませんが、植物群落についての説明文なので、植物学上のコウライシバのことだろうと察しはつきます。実際に見てみると、葉が針状で短いところや分枝した茎が立ち上がる様子が高麗芝とは違うことに気づくでしょう。

沖縄万座毛の自生するコウライシバ群落

沖縄の万座毛に自生するビロードシバ(和名:コウライシバ)(2月撮影)

万座毛のコウライシバ

高麗芝よりも葉が細く茎が立ち上がる(2月撮影)

暖地型芝草と寒地型芝草との比較

  暖地型芝草 寒地型芝草
気象条件 温暖な気候を好む 冷涼な気候を好む
土壌条件 あまり選ばない(ただし、粘土質土壌は避ける) 排水性・通気性に優れた土壌(砂質土壌)を好む
耐暑性 非常に高い(暑さを好む) 低い(高温多湿の条件を嫌う)
耐寒性 低い(冬期休眠する) 非常に高い
耐乾性 高い 一般的に低い(一部強いものもある)
耐病性 一般的に高い 一般的に低い
生育期の葉色 淡い緑色のものが多い 鮮緑色〜濃緑色のものが多い
冬期の葉色 地上部は冬枯れする(沖縄地方であれば緑を保つことも可能) 温暖な地域であれば緑を保つ(寒さが厳しい場合は葉色が落ち、生育も止まる)
生育期の成長速度 一般的に遅め(バミューダ系は速い) 一般的に速い
芝生の造成方法 張り芝が主、一部は苗播きや播種も可 播種または張り芝
芝生管理の難易度 比較的易しい 一般的に難しい(特に暖地や温暖地での夏期の管理は非常に難しい)
芝生管理の作業頻度 比較的手間はかからない 水やりや刈り込みなどこまめな作業が必要となる
芝生管理のコスト 低い 高い(寒冷地以外の場合)
代表的な芝種 ノシバ、コウライシバ、バミューダグラス(ティフトンを含む)、セントオーガスチングラス、センチピードグラスなど ケンタッキーブルーグラス、ペレニアルライグラス、トールフェスク、クリーピングベントグラス、ファインフェスク類など
主な用途 公園、庭園、家庭の芝生、ゴルフ場のフェアウェイ、ティーグラウンド、ラフ、サッカー場、競技場、競馬場ほか ゴルフ場のグリーン、(以下、寒冷地の場合)ゴルフ場のティー、フェアウェイ、サッカー場、競馬場、家庭の芝生、公園、庭園ほか

代表的な寒地型芝草の種類

寒地型芝草には以下のような種類があり、それぞれに異なる特性をもっています。ゴルファーには馴染みの深いベントグラス(俗にベント芝と呼ばれることもあるようです)もこの仲間です。※()内は英名です。
Agrostis クリーピングベントグラス(Creeping Bentgrass)
※ミリ単位の低刈りにも耐える性質や茎葉の細かさと軟らかさ、そして匍匐茎を出して横に広がる性質などから、ゴルフ場のグリーン用の芝として広く利用されています。ボールの転がりの良さや冬でも緑を保てることから、本来、生育に適さない地域でも利用されるようになり、それを管理するグリーンキーパーは夏が来るたびに大変な苦労を強いられます。それがわが国の芝草管理技術の発展につながったという側面もあるのですが、そうした地域のグリーンーパーにとって、愛おしくも恨めしい芝なのではないでしょうか。匍匐する性質からソッドになりやすく、ソッドと種子の両方で流通しています。当社では、床土の種類に合わせてお選びいただけるよう「サンド仕様」と「黒土仕様」をご用意しております。
コロニアルベントグラス(Colonial Bentgrass)
※匍匐茎をほとんど出さず株型に近い生育をするベントグラスです。国内に導入された当初はゴルフ場のグリーンにも使用されていましたが、クリーピングベントグラスの代表品種「ペンクロス」の出現によりグリーンでは利用されなくなりました。今でも緑化用として種子が流通しています。
ベルベットベントグラス(Velvet Bentgrass)
※ベントグラスの一種ですが、国内ではあまり利用されておりません。国内では種子の流通もないようです。
Poa ケンタッキーブルーグラス(Kentucky Bluegrass)
※寒地型西洋芝の代表格とも言える芝草で寒冷地ではゴルフ場だけでなく公園や家庭の芝生として広く利用されます。わが国では北海道で広く利用され、ホームセンターなどでもソッドが販売されています。本州でも夏の涼しい東北や高冷地であれば夏越しは可能です。地中に根茎を伸ばして増えるので、ソッドになりやすく、ソッドと種子の両方で流通しています。当社では、ビバターフという商品名で販売しております。
アニュアルブルーグラス(Annual Bluegrass)
※和名はスズメノカタビラで、一般的には雑草として扱われます。ベントグラス並みに低刈りに耐えるため、ゴルフ場のグリーンに侵入するととても厄介で、難防除雑草の代表格です。アメリカではポアナ(Poana)とも呼ばれ、芝草の一種として扱われていますが、芝草として見た場合、耐暑性の低いことと開花期間が長く、白い穂が非常に目立つことが欠点になります。国内では種子の流通はありません。
ラフブルーグラス(Rough Bluegrass)
※その学名からポア・トリビアリスとも呼ばれます。低刈りにも耐える性質のため、ベントグラスのグリーンに混ざる雑草として有名になってしまった不運な芝草です。種子のみでの流通となります。
Festuca トールフェスク(Tall Fescue)
※名前の通り背の高い大型の草で古くは牧草用や緑化用でしたが、芝草用の優れた矮性品種が開発されるにつれ、芝草としても広く利用されるようになりました。寒地型芝草の中では最も耐暑性が高いのですが、その丈夫さゆえか、佐賀県では移入規制種として指定され、野外での播種、植栽が禁じられております。株型の生育なので単独でソッドは作れず、他種との混合ソッドか種子での流通となります。当社のジョイターフはこの芝とケンタッキーブルーグラスの混合ソッドです。
ファインフェスク類(Fine Fescue)
※細葉のフェスクという意味で、クリーピングレッドフェスクやチューイングフェスク、ハードフェスクなどが含まれます。葉が非常に細く繊細な印象の芝ですが、寒地型の中では最も耐陰性が高いという特長をもっています。種子のみの流通となります。
Lolium ペレニアルライグラス(Perennial Ryegrass)
※発芽と初期成長の早さが特長で、播種から比較的短期間で芝生をつくれる芝として人気があります。そのためオーバーシーディングにもよく利用されます。葉裏に光沢があるため、刈り込みにより美しい縞模様(ゼブラ模様)をつくれます。匍匐茎や根茎を持たないため単独ではソッドにならず、他の芝との混合ソッドか種子での流通になります。
イタリアンライグラス(Italian Ryegrass)
※アニュアルライグラスとも呼ばれ、一年生の芝草です。一年生という性質と発芽や初期成長の早さから主にウインターオーバーシーディング用として利用されますが、葉は粗めで芝質はあまり高くありません。流通は種子のみとなります。
インターメディエイトライグラス(Intermediate Ryegrass)
※ペレニアルライグラスとイタリアンライグラスの交配種です。インターメディエイトとは英語で「中間の」という意味です。主にウインターオーバーシーディング用として利用されます。種子のみの流通です。

代表的な暖地型芝草の種類

ご参考までに代表的な暖地型芝草についてもご紹介しておきます。日本芝と呼ばれ、わが国で古くから利用されているノシバ、コウライシバなどは全てこちらに含まれます。※()内は英名です。
Zoysia ノシバ(Japanese lawngrass)
※代表的な日本芝で、和名は「シバ」です。ゴルフ場、運動場、庭園、公園など様々な場面で広く使用されています。日本芝では最も耐寒性が高く、北海道南部にまで自生しています。
コウライシバ(Manilagrass)
※和名は「コウシュンシバ」といい、ノシバよりも小型の日本芝です。芝庭用としても人気の高い芝です。コウライシバにはやや大型のものからかなり小型のものまで様々な系統があり、小型のものをヒメコウライシバと呼んで区別することがあります。これをもとに改良された省管理向けの新品種もあり、手間のかからない芝生として人気を呼んでいます。
ビロードシバ(Mascarenegrass)
※非常に葉の細い極矮性の芝でキヌシバとも呼ばれます。植物学上の和名はなんと、「コウライシバ」で、非常に紛らわしいことになっています。非常に葉が細かく成長も遅いので観賞用としては良いのですが、耐寒性に劣り、踏圧にも弱く、また分枝した茎が立ち上がりやすいことなどからあまり芝生としては利用されません。ただし近年、大学などで新品種が開発され、省管理に対応した修景・緑化向けの芝として注目されつつあります。
Cynodon ギョウギシバ
※日本に自生する大型のバミューダグラスです。植物学上は下のバミューダグラスと同じですが、大型で粗く、芝草としての生産や利用はされません。しばしば海岸や校庭などに自生しているものが踏み付けなどにより矮化して芝生状になっていることがあります。
バミューダグラス(Bermudagrass)
※ギョウギシバよりも小型の芝です。西洋芝として扱います。近年、ウルトラドワーフと呼ばれる超矮性の品種が開発され、ゴルフ場のグリーンに採用されるようになりました。すでに国内にも導入され、ベントグラスが夏越ししにくい地域のゴルフ場で採用されつつあります。
アフリカンバミューダグラス(African Bermudagrass)
※下のティフトン芝の親種として知られています。芝草としては利用されません。
ティフトン・バミューダグラス
※しばしば、ティフトン芝などとも呼ばれ、その繁殖力の強さや擦り切れに対する強さから競技場などのスポーツターフとして広く利用されるとともに、近年は園庭・校庭の芝生化にも利用されています。バミューダグラスとアフリカンバミューダグラスとの交雑種(ハイブリッド)であるため種子繁殖はできません。したがって、ソッドや芝苗等による流通となります。
Stenotaphrum セントオーガスチングラス(St. Augustinegrass)
※大型で芝生としては粗いものですが、九州・沖縄地方では広く使用されています。暖地型芝草の中では最も日陰に強い芝ですが、耐寒性が低いため地域を選びます。ソッドと種子で流通しています。
Eremochloa センチピードグラス(Centipedegrass)
※新品種が発表され、近年、畦畔などの省管理を可能にする芝として脚光を浴びています。種子繁殖も可能です。種子、芝苗、ソッド等で流通しています。
Paspalum シーショアパスパラム(Seashore paspalum)
※耐塩性の非常に高い芝で、ハワイ、グアムなどのゴルフ場ではグリーンにも使用されています。わが国でも沖縄のゴルフ場で見ることができます。

芝草の生育型の違い

芝の生育の仕方には大きくわけて、「ほふく茎型」、「根茎型」、「叢生(そうせい)型」の三つのタイプがあります。ほふく茎型はさらにほふく茎と地下茎の両方をもつタイプと、ほふく茎しかもたないタイプとにわけられますが、通常は両者を区別せず、同じほふく茎型として扱っています。

これらの生育型が重要となるのは、乾燥害や擦り切れ、病虫害などで一部の芝が枯れた場合に自然回復を待つか、補修するかを判断するようなときです。地下茎や根茎をもつタイプであればそこから再生してきたり、ほふく茎をもつタイプであれば、周りからほふく茎が伸びてくることも期待できますので、軽度のダメージであればそのまま経過観察してみることも可能でしょう。ですが、叢生型の場合には、地上部が完全に枯れてしまうと自然回復は望めないので、早々に見切りをつけて、播種や張り替えで補修することを考えましょう。

ほふく茎型

ほふく茎(と地下茎)をもち、横方向へも広がるタイプ
ほふく茎型のイラスト 寒地型芝草 クリーピングベントグラス
暖地型芝草 ノシバ、コウライシバ、バミューダグラス(ティフトンを含む)、センチピードグラス、セントオーガスチングラス
※ほふく茎と地下茎をもつタイプ

根茎型

地下に根茎を伸ばして増えるタイプ
根茎型のイラスト 寒地型芝草 ケンタッキーブルーグラス、クリーピングレッドフェスク
暖地型芝草 該当なし

叢生型
(株立ち)

分げつのみで増えるタイプ
株型のイラスト 寒地型芝草 トールフェスク、ペレニアルライグラス、イタリアンライグラス、チューイングフェスク、ハードフェスク
暖地型芝草 該当なし

寒地型芝草についての補足説明

芝草には多くの種類(草種、品種、園芸種)がありますが、それらは全て暖地型芝草(Warm season turfgrass)と寒地型芝草(Cool season turfgrass)の2種類に大別されます。注1

暖地型芝草が25℃以上の暑い気候を好むのに対して、寒地型芝草は15〜25℃程度の穏やかな気候を好みます。寒地型という言葉の印象から、よく寒さを好む芝と思われがちなのですが、決してそうした意味ではなく、暖地型よりは冷涼な気候を好む芝、寒さに耐えられる芝という程度の意味なのです。

寒地型芝草の魅力は、何といってもその葉色の美しさでしょう。淡い緑色の暖地型芝草に比べて、寒地型芝草のそれは実に鮮やかです。また、地域によっては冬期でも緑の葉色を維持できることから、エバーグリーン(常緑)の芝草としても人気があります。注2

一方、寒地型芝草の短所は、何といっても「夏の暑さに弱い」ことです。そのため、日本では夏越しできる(夏枯れせずに夏を乗り越えられる)地域が限られます。また、病気にもかかりやすく、乾燥にも弱いので、殺菌剤による病害防除やきめ細かな水管理が必要です。したがって、北海道や本州の高冷地など寒冷な地域はともかく、関東以西の温暖な地域で寒地型芝草を育てることには相当な苦労とリスクが伴います。こうした予備知識なしに寒地型の西洋芝を採用して失敗した例は数多く、これが「寒地型西洋芝は難しい」との評価にもつながっているようです。ですが、寒地型芝草に適した地域で適切な芝生の造成と管理を行なう限りでは、決して難しい芝ではありません。ただ残念なことに、日本にそうした寒地型西洋芝に適した地域が少ないだけなのです。

北海道は、紛れもなく寒地型芝草の適地です。むしろ暖地型芝草で冬越しできるのは日本芝の「ノシバ」のみで、それも道南の一部、海沿いの限られた地域だけです。本州でも東北地方や高冷地であれば、寒地型芝草でも十分に夏を越せるはずです。しかし、それ以外の地域では常に夏枯れのリスクが伴うことになり、夏越しにあたっては相当な手間と工夫が必要となり、場合によっては夏枯れで全滅することも覚悟しなければなりません。

なお、本来、寒地型に向かない地域であっても、ゴルフ場や競技場などでは、寒地型芝草が通年管理されています。ゴルフ場のグリーンなどはその最たる例で、九州や四国地方であっても寒地型芝草である「クリーピングベントグラス」を採用するゴルフ場が少なくありません。しかし、それはあくまでプロの芝草管理スタッフによってなされているもので、一般の家庭における芝生管理とは、土壌も散水設備も、使用する資材も機械も、その全てが異なります。ましてや、そのために投入される費用と労働力の規模については言わずもがなでしょう。このことを理解していただければ、関東以西の温暖地にお住まいの方が、「ゴルフ場と同じ芝でパット練習をしたい」との理由から当社よりベントグラスを購入され、それを平らに均しただけの庭先に張ることの危険性や、「新築した家が洋風だから」との理由だけで当社のケンタッキーブルーグラスを宅地造成されたばかりのお庭に張ることの危うさについて、よくおわかりいただけるのではないかと思います。

ただし、このことは、裏を返せば、たとえ寒地型芝草に不向きな地域であっても、プロ並みの高度な知識と技術があれば、土壌や管理方法をあれこれと工夫することで、十分に夏越しできる可能性があることを示唆しています。ですから、当社では、たとえ関東以西の夏枯れリスクの高い地域のお客様であっても、一概に「無理だから止めた方がいいですよ」とは申しません。そもそも、お客様の中には、短期間だけ装飾用途で使用したい方もいらっしゃれば、「夏枯れしたらその都度、張り替えればよい」と考えるお客様もいらっしゃいます。お客様によって、芝生の用途も芝生に対する考え方もそれぞれなので、当社としては「まずはお客様に芝草について知っていただくこと、そのために必要な情報を公開すること、最終的にはお客様ご自身で判断していただくこと」が重要ではないかと考えております。どうかご注文にあたっては、当社の「芝生の情報館」をはじめ、他社の公開情報や芝生愛好家のブログ、家庭園芸向けの実用書などから広く情報を集め、「自分が欲しいと思う芝草はどのような性質があるのか」「自分の地域ではどの芝が適するのか」等々、慎重にご検討いただくようお願いいたします。

注1:日本芝(和芝)と西洋芝(洋芝)という分け方もありますが、西洋芝=寒地型芝草ではありません。暖地型芝草であるバミューダグラスなども西洋芝に含まれます。

注2:寒地型芝草であっても、厳冬期になりますと葉色が落ちたり、葉先が変色したりすることがあります。そのような地域では、夜間の防寒対策(保温シート掛け)をおすすめします。