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芝生と共に半世紀 弊社の会長から芝生を愛する皆様へ

芝生の生産・管理・工事に半世紀携わってきた、プロのコラム
 482だより 2000年1月号

新年明けましておめでとうございます。

今年は西暦2000年という大きな区切りの年に当たるため、ニュ-ミレニアムということが盛んに言われています。私はここ20年程、元旦の午前0時は決まって成田山の本堂の中で過ごしています。元旦になりますと、その年最初の勤行が20人程の僧侶により執り行われます。般若心経で締めくくられるのを見届け那須へと戻るですが、自宅へ到着するのはいつも午前4時頃になってしまいます。年齢的にもかなりきつい行程ではありますが、やはり成田山へ行かないと一年が始まらないような気がしてしまい、毎年これを続けております。

これと同じようなこととして、毎日続けているのが、早朝の犬の散歩です。これはもう25年は続けているかと思いますが、家を留守にしている時や風邪を引いてしまった時などを除けば、雨の日でも雪の日でも、元日から大晦日まで毎日、午前5時から6時まで散歩しています。このため、風邪などの理由で散歩に出なかった日は何となく1日中違和感があり、落ち着きません。今後も歩ける限りはこの日課を続けようと思っています。

今月で当社は満27才を迎え、私個人は満66才になります。私としては、これからも変わらず元気に、元旦の成田山初詣や毎日の散歩は勿論のこと、少なくとも毎週1回はゴルフをプレーできるよう、体力と気力を持ち続けたいと思っています。

さて、話は変わりますが、会社の寿命は平均30年であり、30年以上続く会社の確率は1000社に1社の割合でしかないと言われています。ただ、会社の寿命は人間の寿命のように生物学的なものではありませんので、100年でも200年でも生き続けられる可能性はあるわけですが、その反面、いくら個人が頑張っても会社としての老化が進んでしまい、あっという間に寿命が来てしまうという可能性もあるわけです。

10年ひと昔とはよく言われることですが、10年間の世の中の変化の激しさは大変なものがあります。10年前の1990年はバブル絶頂期といわれており、日本国中がお金に狂っていたものでした。この頃、果たして10年後の今日の状況を予想できた人はいたのでしょうか。恐らく、これから10年後の日本を予測する人はいても、予言できる人はまずいないと思います。当社の10年後(この時、当社は創業37年となり、会社の平均寿命といわれる30年を大きく越えていることになります)についても然りで、私もいろいろと予測はしておりますが、10年後を予言することは到底不可能です。ただ、一つだけ確かなこととして申し上げられることは、当社が存続している以上、10年後であっても20年後であっても、決して当社が芝生ビジネスから離れることはない、ということです。

那須の広大な平地と冷涼な気候を利用した寒地型芝草のソッド生産からスタ-トした当社ですが、これからも那須が有する地の利を最大限に活用し、これまで積み重ねてきた様々なノウハウと、これまで大切に培ってきた幾ばくかの信用を基に、日本の芝生ビジネスをより一層拡大、充実させていきたい、そしてそれこそが当社の使命である、と私は考えております。

昨年の11月より、当社の制作によるホ-ムペ-ジを新たに開設いたしましたが、未だ皆様方へ充分な情報をお知らせするまでには至っておりません。徐々にではありますが、今後とも内容を充実させて参りますので、時折、お立ち寄りいただければ幸甚です。また、この「482だより」も毎月定期的に更新しておりますので、是非ご一読頂きますようお願い申し上げます。本年が皆様方にとって素晴らしい年であることを願って、年頭のご挨拶とさせて頂きます。

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