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芝生と共に半世紀 弊社の会長から芝生を愛する皆様へ

芝生の生産・管理・工事に半世紀携わってきた、プロのコラム
 482だより 2005年11月号

今年の暦もあと残り2枚となりました。1年(12ヶ月)を人間の寿命80才に当てはめると、11月1日は66才位に当たり、私個人としてはこれよりも更に日にちが経過していることになります。

シバフにとっての一年を見ると、光り輝く春からスタートして日々緑が増し、暑い夏を経過し、11月という今が一年中で一番安定した時期になります。しかし、安定した時期は短く、これを楽しんでいる間もなく寒い冬が来ることになります。

人間は誰もが12月になると一年がいかに早いかを思い知らされるのですが、それを感じる程度によってその人の老化の程度が判るといえるかもしれません。

私など、この間まで暑い暑いと思っていたのに、もう山には雪が降るようなことになり、もう少しゆっくりと季節が過ぎればいいのにと思います。シバフもおそらく同じように、もう少し、寒い冬が来るまでの時間がほしいと思っているはずです。

シバフにとってこの時期は、来春のスタートへ向けての身体づくりの時期でもあります。シバフはこの時期にしっかりと栄養を吸収して、体に蓄え、冬の寒さやゴルファーから受けるストレスへの抵抗力をつける必要があります。

地球温暖化への影響が年毎に大きくなっていると言われていますが、人間はもとより芝生への影響も当然ながらあるわけで、10年後を考えるだけでも不安になってきます。将来の地球環境がどのようなものになるかは今や世界中の一大関心事ですが、とにかく、これ以上大きな心配事にならないように願いたいものです。

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