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芝生と共に半世紀 弊社の会長から芝生を愛する皆様へ

芝生の生産・管理・工事に半世紀携わってきた、プロのコラム
 482だより 2006年6月号

5月の連休明けにニューヨークへ行く機会を得ました。

ニューヨークは日本の青森と同じ緯度といわれ、5月頃までは日中でもジャンバーを着るような日もあり、夜は更に寒さが増します。ただこれも一気に真夏を迎えるようになるのが日本と違うところです。

「ニューヨークを語るにはヤンキースタジアムでベースボールを見ろ」といわれるように、アメリカを代表するスポーツで、なかでもニューヨーク・ヤンキースの100年を超える歴史と、ヤンキースタジアムの80年を超える歴史にはその重みを感じずにはいられません。

ニューヨークのマンハッタンは東京の山の手線の内側位の広さの中に、メトロポリタン美術館を代表とするあらゆるジャンルの美術館、ギャラリーが存在し、また、音楽関係ではクラシック、オペラ、バレエ、ジャズをはじめ、最もニューヨークらしいものはブロードウェイミュージカルで、30軒を超える劇場が建ち並び、長いものは20年近く同じ演目が上演されてます。その他、動物園、植物園などなど見たいものは山ほどあります。

アメリカでは野球場のことをボールパークと呼びますが、そこの芝草についてみてみますと、アメリカのメジャーリーグ30チームの内、人工芝を使っているのは3チームだけです。ドジャースタジアムをはじめとした暖地ではバミューダグラスが使われており、寒冷地のスタジアムではブルーグラス系が利用されています。

ヤンキースタジアムは当然ブルーグラス系の芝ですが、あまり良質のターフには見えませんでした。ニューヨークの夏の暑さや、ヤンキースタジアムの通風の悪さを考えるとやむを得ないのかも知れません。ヤンキースタジアムは近年中に建て替えられるということですが、おそらく芝生の改良にも力を入れて設計するものと思います。

芝生の良し悪しはともかく、観客の熱気や各選手のプレーへの反応には素晴らしいものがありました。日本の球場とは全く違ったもので、これが日本の野球とアメリカのベースボールの大きな違いとよくいわれますが、その盛り上がりには日本人であっても引き込まれるものがあります。

松井選手が骨折したボストンレッドソックスとの試合も見たのですが、早くケガが治って、再び活躍してくれることを期待しています。

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